経理事務に役立つ資格一覧
日商簿記検定
資格の種類 | 役立つ度 | 難易度 |
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公的資格 |
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会社の収支や損益など『数字』が理解でき、経営に応用できることを証明となる資格。経理・会計だけでなくあらゆる業界から評価が高いです。経理を目指すなら2級以上(やや難しい)を目指したいところですが、初心者なら3級からスタート。
簿記能力検定
資格の種類 | 役立つ度 | 難易度 |
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民間資格 |
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日商簿記検定に対し、いわゆる『全経簿記』と呼ばれる簿記資格。主催団体が違います。基本的な学習内容は同じですが、難易度や社会的評価は日商簿記よりやや低め。
計算実務能力検定
資格の種類 | 役立つ度 | 難易度 |
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民間資格 |
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現金出納、入出金伝票、手形、株式などの計算実務スキルを証明する資格。経理担当者としての実務能力を示せます。簿記の陰に隠れがちですが、実践的なので学ぶ意義はあります。
経理・財務スキル検定(FASS)
資格の種類 | 役立つ度 | 難易度 |
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民間資格 |
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資産・資金・税務・決算という4分野の経理スキルを測る資格。2005年から始まった新しい資格で、合否ではなくスコア式。大手企業が導入を始めていることでも知られ、簿記に次いで注目度を高めています。
経理事務パスポート検定(PASS)
資格の種類 | 役立つ度 | 難易度 |
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民間資格 |
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現場で使えるスキルが身に付く実践型の資格。経理事務スタッフに求められる知識に限定しているので、経験の浅い社員や派遣社員・パートなど幅広く取得されています。3〜1級があります。
FP技能士(ファイナンシャル・プランニング技能検定)
資格の種類 | 役立つ度 | 難易度 |
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国家資格 |
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銀行や証券会社、保険会社で活躍できる資格。資産運用や年金・税金について学べるので、経理事務のほか実生活でも応用が利きます。3〜1級があり、2級以上は社会的評価が高まります。ただし上位級は難易度が高いので、十分な準備を。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
資格の種類 | 役立つ度 | 難易度 |
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民間資格 |
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Word・Excel・PowerPointなどマイクロソフト製品のスキルを証明する資格。デスクワークにパソコンは必須!資格を持っていれば就職・転職にも有利です。一般(スペシャリスト)と上級(エキスパート)に分かれており、試験は毎月1〜2回実施。
会計事務に役立つ資格一覧
ビジネス会計検定
資格の種類 | 役立つ度 | 難易度 |
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民間資格 |
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企業の経営状態を示す『財務諸表』に関する知識や分析力を測る検定資格。経理事務・会計分野で役立つのはもちろん、上位の級はすべてのビジネスパーソンに役立つ知識です。
電子会計実務検定
資格の種類 | 役立つ度 | 難易度 |
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公的資格 |
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会計ソフトを使いこなせることを証明する資格。データの取り扱いや電子申告・納税など、会計業務の電子化に対応した経理向けの知識が身に付きます。日本商工会議所主催で、3〜1級まであります。
コンピュータ会計能力検定
資格の種類 | 役立つ度 | 難易度 |
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民間資格 |
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経理実務担当者に必要なコンピュータ会計の処理能力を測る検定。財務諸表や入出金処理、決算や経営分析など実戦に即した内容を学びます。初級、3〜1級まで4段階あります。
給与計算実務能力検定
資格の種類 | 役立つ度 | 難易度 |
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民間資格 |
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企業や組織に不可欠な『給与計算業務』のスペシャリストを目指す資格。社会保険や法令、所得税、住民税など給与算出に必要な知識を習得します。経理だけでなく総務・人事など幅広い部署で応用できます。
国際会計基準検定(IFRS)
資格の種類 | 役立つ度 | 難易度 |
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国際資格 |
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国際会計基準の知識を証明する、英文経理の検定資格。外資系企業の事務など海外取引、事業展開のある企業で役立ちます。試験は年3回実施されます。
公認会計士
資格の種類 | 役立つ度 | 難易度 |
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国家資格 |
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ご存知・会計資格の最高峰。『財務書類の監査又は証明』など独占業務があります。事務にも役立ちますが、昇進や独立を目指す人向き。合格率は10%程度と狭き門ですが、取得できれば一生モノ。
法人税法能力検定
資格の種類 | 役立つ度 | 難易度 |
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民間資格 |
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企業内税務処理や、中堅経理担当者としての税務署への書類作成能力を示す検定試験。法人の会計処理や税額計算を学び、経理事務としてのスキルを高めます。将来は税理士へのステップに。
所得税法能力検定
資格の種類 | 役立つ度 | 難易度 |
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民間資格 |
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所得税の基本である源泉徴収や確定申告、その他税務署への提出書類作成などの処理能力を示す検定試験。3〜1級まであり、年2回実施。新入社員や中小企業の経理事務に行かせます。
消費税法能力検定
資格の種類 | 役立つ度 | 難易度 |
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民間資格 |
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会計処理時の消費税の取り扱いや税額控除の計算など、消費税にまつわる実務のスペシャリストを目指す資格です。企業経理とは少し離れますが、知識として身に付けて損はなし。年2回実施。
税理士
資格の種類 | 役立つ度 | 難易度 |
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国家資格 |
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税制のスペシャリスト。会計学(簿記論・財務諸表論)と税法(所得税法、法人税法など)を複数年かけて身に付けます。一般企業の経理部門はもちろん、税理士事務所への就職や独立も可能です。
経理事務に求められる能力と資格
経理事務と簿記は切っても切り離せません。3級以上となっていますがこれは最低限で、実務レベルなら2級以上が望ましいです。無資格・未経験でも働ける業界ですが、勉強しておいた方が良いでしょう。
簿記は手書きで電卓で計算しますが、実際の経理業務はほぼ全てパソコンで行われます。ブラインドタッチはもちろん、ExcelやAccessの基本操作までできれば企業からは優遇されます。
細かい金額まで追いかける仕事です。暗算が得意な人・数学的な考え方ができる人は向いているでしょう。コツコツ集中して仕事に取り組める人向きです。
経理・会計事務の求人や需要状況
経理・会計事務はすべての営利企業で需要があります。ただし求人の数は多くはなく、寿退社や派遣社員の契約切れで欠員が出た時に求人募集が出ることが多いです。
新卒採用なら、新入社員から経理事務に就ける可能性はあります。ただ必ずしも希望の部署で働けるとは限らないため、求人内容をよく確認しておきましょう。
経理事務と会計事務の違い
ハッキリとした違いはありませんが、『会計事務』は『経理事務』を含んだ会計全般のことを指します。つまり『仕事の範囲としては会計事務の方が広い』ということになります。ただ、企業によってはどちらも混同して使っていることが多々あります。
経理事務の平均的な給料
正社員 |
大卒初任給:18〜20万円 |
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派遣 |
月給18〜20万円 |
経理事務の給料は、他の事務職に比べると若干高め。また首都圏ほど給料が高く、地方ほど給料が低い傾向があります。派遣の場合は時給2,000円以上出す会社もありますが、募集は激戦。資格やスキルをアピールしていきましょう。
未経験から経理事務を目指すなら
無資格でも働けるとはいえ、経理の第一歩はなんと言っても簿記。未経験の人はまず『日商簿記3級』を目指しましょう!
- 独学なら6ヶ月程度
- 通信講座やスクールなら約2〜3ヶ月
で3級レベルに到達できます。特に簿記の通信講座は1万円以下のものもあるので、まずはパンフレットを取り寄せて自分に合う講座を探してみてください。
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